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新旧映画勝負レギュラー化のお知らせ

だんだん春めいてきましたね。みなさんはいかがお過ごしですか。私は花粉の気配を感じて震えあがっています。

10000カウント記念企画として始めた「新旧映画勝負(仮)」ですが、自分でやっていて以外にとても楽しく、期間を区切ってやるのがもたいなく思い始めました。

そこで、「新旧映画勝負(仮)」はレギュラー企画に格上げとします!

リメイク作品やリブート作品は、これからもどんどん作られていくと思うので、比較しがいのある作品があったら、ちょくちょく比較していく予定です。
みなさんからの比較作品候補も引き続き募集中です!よろしくお願いします。

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夢のチョコレート工場(1971)VSチャーリーとチョコレート工場(2005)

夢のチョコレート工場 チャーリーとチョコレート工場

みなさん、先日のバレンタインはいかがお過ごしでしたか?
ロアルド・ダールの児童小説「チョコレート工場の秘密」を原作に映画化した作品です。1971年版の監督はメル・スチュアート、2005年版の監督はティム・バートンが務めています。どちらも、わくわくするお菓子の世界を描いていて、楽しむことができました。
それでは比較してみましょう。


1. 主人公
原作と1971年版の主人公はチャーリーですが、2005年版はウォンカさんが主人公っぽかったです。1971年版の原題が「Willy Wonka & the Chocolate Factory」で、2005年版の原題が「Charlie and the Chocolate Factory」であることを考えるとちょっとおもしろいですね。逆じゃね?っていう。
チャーリーもウォンカさんも重要なキャラクターなので、どちらも比較してみたいと思います。

まず、チャーリーです。
1971年版も2005年版も、優しい心をもった少年というキャラクターで、大きな違いはありません。しかし、私は1971年版の方が好きですね。優しい心と正直さがありながら、子どもらしさもあって、リアリティーのあるキャラクターになっていました。対する2005年版は、書割的な「いい子」キャラでおもしろみも深みも足りないうえ、リアリティーがなく、共感もしづらかったです。顔はかわいいんですけどね。
特に、金のチケットを手に入れたシーンが気になりました。1971年版では、金のチケットが当たったチャーリーは、力いっぱいよろこんで家に帰り、すぐに工場に行くことになります。2005年版では、前々から金のチケットを欲しがっていたし、当たった時はすごくよろこぶのですが、家に帰ると、「お金になるからチケットを売ろう。」と言い出すんですね。こんなガキ嫌だ!!
1971年版は、表情豊かで好印象でした。5枚目の金のチケットが見つかったと聞いて泣いてしまったり、クラスメイトの前で自分の買ったウォンカチョコがたった2つであることを言わなくてはならなくなってブンむくれたり、金のチケットがあと1つ残っていると知って「もしや?」という表情から大喜びなどなど。いい子ではあるけれど、子どもらしさもあってよかったです。「金のチケットのせいでチョコがまずいね」が超かわいかった!

ウォンカさんも比較してみましょう。
こちらは、1971年版と2005年版では大きく異なっていました。1971年版は陽気で子どもとチョコレートが好きなおじさんでしたが、2005年版ではイカれた天才というキャラになっていました。父親との葛藤が加わった点も2005年版の特色ですね。
こちらも1971年版の方がよかったです。2005年版は、なんというか……感じ悪!2005年版くらいエキセントリックな方がバートンぽいし、ジョニー・デップが活きるというのはわかるのですが、ミステリアスなのと感じ悪いのは別だと思います。1971年版のウォンカさんは、物腰柔らかなのにいきなり言葉が通じなくなりそうな怖さがあって、振り切ったイカレキャラの2005年版ウォンカさんよりも結果的にミステリアスさがありました。

というわけで、1971年版の勝利です!


2. その他の登場人物
こちらは、2005年版がよかったです。
まず、チャーリーの家族がよかったです。特に、私はヘレナ・ボナム=カーター演じるチャーリーのお母さんが好きです。あの指が出る手袋を着けた手で、チョコのかけらをもって食べるところがかわいぃぃぃぃ!!にこにこ顔でチャーリーに誕生日プレゼント渡すところもかわいぃぃぃぃ!!
ヘレナ・ボナム=カーター
キャベツが超似合うよお母さん!ラストの衣装はちょっとアレでしたが。

1971年版では影の薄かったジョーおじいちゃん以外のおじいちゃん、おばあちゃんもよかったですね。金のチケットなんか当たるわけがないと言っていた口の悪いジョージおじいちゃん(テレビに向かってチャーリーに聞かせられないような暴言を吐く元気おじいちゃんですw)が、いざ金のチケットが当たると、チケットを換金すると言いだしたチャーリーに、ジョージおじいちゃんらしい言い方で工場見学に行くよう説得するシーンは私のお気に入りです。ジョージーナおばあちゃんも素敵でしたね。ちょっとボケてるようで、実は全部わかってるんじゃないかっていうキャラがよかったです。
チャーリー以外の子どもたちもよかったと思います。書割的キャラ設定が、ここではいい方向に作用していました。みんなつるんとした質感なのですが、それが典型的な甘やかされたクソガキキャラとマッチしていて、「うわぁ、いけ好かねぇ」という感じを増幅させてくれていました。

1971年版も悪くはなかったですよ。ジョーおじいちゃんは1971年版の方が好きです。洒落っ気があって、元気いっぱいで、前向きで、いいおじいちゃんでしたね。スラグワース(偽)が、最後にぐっと親指あげるところも好きです。

ただ、2005年の方が私の好みのキャラが多かったですね。こちらは、2005年版の勝利です!


3. ストーリー
どちらものれないところがあって、迷うところですね。

1971年版のよくないところは、チャーリーもウォンカさんのいいつけを破っておきながら、工場を譲ってもらうところですね。ウォンカさんは、チャーリーが溶けない飴を返したことで、工場を譲る人を決めるテストに合格したということになっていますが、「ふわふわドリンク」を飲んだところで降りる方法が見つかっていなかったら、ファンにバラバラにされて(そこまでいかなくても、なにがしか起こって)工場から退場パターンでしたよね。偶然大事にならなかったから謝るチャンスがあっただけで、ウォンカさんが言っていた「自分の言うことをちゃんと聞いてくれる子ども」という条件には当てはまってない気がします。ウォンカさんのいいつけに背くよう唆したジョーおじいちゃんが、ウォンカさんにキレるのもどうかと思いますしね。まずは謝りなさいよ。

2005年版は、ウォンカさんと父親のエピソードが付け加わっている点がイマイチでした。原作にない要素は付け加えるべきでないとは言いません。しかし、これは明らかに不要です。前半のわくわくするお菓子工場見学の話と、後半のウォンカさんと父親が和解する話がチグハグでつながりがないです。どうしても父親の話はとってつけたみたいになってしまって不自然だし、不要だったと思います。また、ウォンカさんの背景を父親との関係まで踏み込んで細かく描いているのに、彼の行動原理がさっぱりわからないので、ウォンカさんというキャラの魅力も目減りしています。父親から認めてもらえなくて性格がねじまがったみたいな、イカレキャラにありがちな設定に見えてしまいかねません。それよりだったら、1971年版のように背景事情には一切踏み込まず、ウォンカさんのミステリアスな魅力をそのままにしておいた方がよかったですね。

とても迷いますが、2005年版の方が、とりあえず矛盾なくまとまっていたかと思います。観たときにひっかかりが少ないのは2005年版ですね。2005年版の勝利です!


4. 音楽
2005年版の音楽は気合いが入っていましたね。ウンパ・ルンパの歌が、1つずつ曲調が違っておもしろかったです。私は、ベルーカのヒッピー調の歌が好きです。踊りも絶妙でしたね。「horrid smell」のところで、鼻をつまんでくねくねするところは最高です!


でも、私は1971年版を推したいです。なぜなら、冒頭でお菓子屋さんが歌う、「The Candyman Can」にがっちり心つかまれてしまったからです。冒頭にこの曲をもってきて、ウォンカさんやこの世界の説明をするのはいいアイデアだと思います。曲もちょっと古臭くはありますが、クラシックな味わいで素晴らしいです。ウォンカさんが歌う「Pure Imagination」も好きですね。「サウンド・オブ・ミュージック」に出てきてもおかしくないような旋律で、聞いていて心地よかったです。

というわけで、1971年版の勝利です!


5. ビジュアル
これは断然2005年版ですね。ティム・バートンのセンスが光る素晴らしいビジュアルで、楽しいお菓子の世界を描き出してくれました。

違いが際立つのは、工場内のお菓子の描写ですね。1971年版は、工場の中枢部の入口で、ウォンカさんが「ここでは見えるものはすべて食べられる」と説明するシーンがあります。しかし、その入口を入った先にあるチョコの部屋にあるものが、どうにも食べられるようには見えないんですね。あのチョコの滝のマズそうなことといったら!チョコレートファウンテンのお店にあんなチョコの滝があったら即帰宅ですよ。どう見ても色水だもの。
2005年版は、色彩の絶妙なお菓子っぽさもさることながら、質感の表現が素晴らしかったです。オーガスタスがチョコの川に溺れるシーンを見比べるとよくわかりますが、2005年版は本物のチョコレートを使ってるんじゃないかというくらい、どろっとした質感が表現されています。その他の登場人物のところでも触れましたが、チャーリー以外の子どもたちの異様につるんとした質感もよかったです。
また、2005年版は、全体的にバートンらしいおとぎ話調の世界観でした。これも私的にはツボです。街外れのチャーリーの家が、他の建物とコンセプトから丸ごと違うちぐはぐなボロ屋なのが気に入りました。傾いた小さなかわいい家ですよね。住みづらそう。ウォンカさんの父親が、ウォンカさんが家出した後、家ごとどこかに行ってしまったのも、現実味がなくてよかったです。ウォンカさんが訪ねてみると、昔の家がなにもない空き地に昔のまんま建っていて、これまた異様でしたね。そして、何といってもラスト、チョコの川のほとりにチャーリーの家があって、上から粉砂糖が雪のように降っているシーンは美しいの一言です。

1971年版にもいいところがありましたよ。チョコの部屋に入るドアが小さかったのに、通るときにはなぜか大きくなるという表現はよくできていましたね。ウォンカさんの部屋も好きです。色々な物が半分になっているのですが、ウォンカさんっぽくてなぜか納得できます。あと、1971年版の最高にイカれたシーンは、チョコの川を下っていく途中のトンネルのシーンです!あれは頭おかしいですよね。好きです。

でも、やはり2005年版のカラフルで楽しい世界の構築は飛び抜けたものがあると思います。2005年版の勝利です!


6. 総合
またしても、難しい勝負になってしまいました。
ビジュアル的には2005年版が決定的に優れているのですが、1971年版は主人公のキャラクターが魅力的で、物語にひきこまれます。

本当にどちらにするか迷いますが、バレンタインということで、観ててチョコレートが食べたくなった2005年版に軍配をあげたいと思います。

チャーリーとチョコレート工場(2005)の勝利です!


トータル・リコール(1990) VS トータル・リコール(2012)

トータル・リコール(1990) トータル・リコール(2012)

フィリップ・K・ディックの短編小説「追憶売ります」を原作に映画化した作品です。1990年版、2012年版ともにいいところがあって、どちらも楽しめましたよ。
それでは、さっそく比較してみたいと思います。


1. 設定
1990年版は、地球と地球の植民地の火星が舞台となっています。対する2012年版は、化学兵器を使用した世界大戦のために大部分が居住不能となった地球が舞台となっていて、富裕層の住むブリテン連邦が貧困層の住むコロニーを搾取するという設定になっています。
この舞台設定については、2012年版の方が私好みですね。地球の一方には富裕層がいて、その反対側には貧困層がいる。そして、富裕層が貧困層を搾取するという構図は、現代の格差社会を極限まで押し進めた形になっていて、地球の未来の設定としてリアルでした(最近こういう設定ばっかりだという不満はまた別にあるのですが)。また、ブリテン連邦とコロニーを結ぶ「フォール」もよかったです。冒頭の、重力反転シーンはかなり気に入りました。外が明るくなり、ダグが読んでいる「007/私を愛したスパイ」の本がふわっと浮かび、機内がぐるっと反転するのですが、一瞬無重力になるという宇宙ものっぽいSF感がたまらなくいいです。
1990年版も全く悪くないですよ。火星という全く違う惑星を舞台にすることで、そこでのアクションにわくわくが生まれるし、空気を供給するものが火星を支配するという設定にもリアリティが出ていました。

というわけで、私の好みになってしまいますが、2012年版の勝利です!


2. ストーリー
設定はだいぶ異なっていますが、大まかなストーリーは変わっていません。しかし、改変されたところも結構あります。

まず、冒頭のリコール社でのシーンです。ダグは、1990年版では一度記憶を植えつけるために眠らされますが、2012年版では眠らされる前に異変に気づきます。小さな改変ではありますが、ストーリー上大きな意味をもつ改変だと思います。
すなわち、1990年版は、本当は全てダグがリコール社の装置で見ている夢なのかもしれないという可能性を残したままストーリーが進行します。ラストシーンがホワイトアウトするのも、全てが夢だという示唆とも受け取れ、夢と現実の境界が曖昧になっています。これに対して2012年版は、全てがダグの夢という可能性が低いんですね。ダグが目を覚ましているうちに、記憶の植えつけははっきりと失敗しています。なので、中盤にハリーが「これはリコール社で見ている夢だ」と説得に来る展開がどうも奇妙です。また、1990年版の夢と現実の区別がつかない世界観が気に入った私としては、少し残念な改変でした。

ラストの展開も改変されていましたね。1990年版は、全てがダグ=ハウザーの仕組んだ罠で、ダグは自らの罠にまんまと嵌った形になります。実はハウザーはコーヘイゲンと手を組んだ人でなし野郎だったとわかるわけです。2012年版では、ハウザーはただコーヘイゲンに利用されていただけでした。展開としては、1990年版の方がスリリングですよね。また、もともとハウザーが改心してレジスタンスに協力していたという2012年版より、下衆野郎ハウザーとしての自分=本来の自分を拒否するという1990年版の方が、「自分の在り方は、今の自分の選択によって決まる」という物語のテーマとも合致していると思います。

圧倒的に1990年版の勝利です!


3. 主人公
主人公については、断然2012年版に軍配を上げたいですね。
筋肉おばけのアーノルド・シュワルツェネッガーよりも線の細いコリン・ファレルの方が、「俺が諜報員…ってマジかよ!?」感があっていいです。シュワちゃんが敵をばったばった薙ぎ倒していっても、あんまり違和感がないんですよね。対して、コリンがいきなり武装警官を倒しちゃうと、「あれ、俺にこんなことできるわけないのに身体が勝手にーー」というのに説得力があります。
また、自分のアイデンティティに悩む主人公という観点からも、コリンの方がハマっていたと思います。シュワちゃんはどうもアホっぽいため、そういう繊細な役柄にはイマイチな気がしました(もちろんこれはシュワちゃんが悪いわけじゃないですよ。念のため)。2012年版の中盤、ダグがハウザーのアパートに行くところで、ダグは弾けないはずのピアノが弾けてしまった後の、泣いているような笑い声をあげるシーンは秀逸でしたね。コリンでなければこのシーンは成立しなかったと思います。

というわけで、2012年版の勝利です!


4. その他の登場人物
これも断然2012年版ですね。だってローリーa.k.a.鬼嫁がすばらしかったんだもん!!
おそらく、このケイト・ベッキンセール演じるローリーの鬼嫁っぷりに痺れてしまった人は多いのではないでしょうか。とにかくしつこい!こわい!鬼嫁
夫(実際は結婚していないのだが)を本気で殺しにかかってくる鬼嫁。

コーヘイゲンの陰謀がつぶされ、コーヘイゲンが殺された後もダグを殺そうとしてきたシーンにはもはや笑ってしまいました。鬼嫁の鑑です。
1990年版のマイケル・アイアンサイド演じるリクターの中間管理職的なヘタレおやじキャラもよかったのですが、このキャラをローリーに一本化するのはいいアイデアだったと思います。おかげでローリーのキャラが濃くなったし、メリーナとのキャットファイトも見れたしで、最高でした!
1990年版も、ミュータントなタクシーの運転手ベニーや、ちょっと気色悪い反乱分子の首領クワトーなど、いいキャラクターはたくさんいたのですが、やはり鬼嫁のインパクトには敵いませんね。

というわけで、2012年版の勝利です!


5. ビジュアル
これは甲乙つけがたいですね。1990年版にも2012年版にもそれぞれのよさがあったと思います。
1990年版のいいところは、何といっても悪趣味さですよね!冒頭の目玉が飛び出すシーンにすっかりやられてしまいました。その他にも、おっぱい3つのミュータント(これは2012年版にも出てきましたよね)、クワトーの正体、リクターの腕がもげるなどなど、バーホーベンらしい悪趣味さが前面に出ていてよかったです。この点、2012年版はすっきり綺麗にまとまってしまっていたかなぁという印象です。
2012年版のいいところは、街の描写です。コロニーのディストピアSF的世界観と、ブリテン連邦の夢の近未来的世界観が街の造形に反映されていてよかったです。私はディストピアSF的な街の造形が大好きなので、雨のコロニーの風景にぐっときてしまいました。1990年版は、未来感があるんだかないんだかで、中途半端に感じてしまいました。家のテレビは壁と一体になっているタイプなのに、電車の中にブラウン管のテレビがあったりして、イマイチどういう世界観なのかわかりませんでした。

とても迷うところなのですが、私は1990年版を推したいです!1990年版の勝利!!


6. アクション
これも甲乙つけがたいです。シュワちゃんの大味アクションも、コリンのキレのあるアクションもどちらもよかったです。シュワちゃんの筋肉が大活躍なアクションが見たければ1990年版、カーチェイスや縦横無尽に動くエレベーターでのアクションなどひねりの効いたアクションが見たければ2012年版、といったところでしょうか。
しかし、どちらか片方を選べといわれたら、私は2012年版を推します。なぜなら、ケイト・ベッキンセールとジェシカ・ビールのキャットファイトが見れるからです!!あと、アクション映画に爆発は不可欠主義者としては、フォールの爆発シーンもよかったです。劇場で観たかったなぁ。

よって、2012年版の勝利!キャットファイト最高!!


7. 総合
初回からかなり難しい勝負になってしまいました。
自らの選択によって自らの在り方を切り開いていく、という物語のテーマの描き方としては1990年版が優れているし、意味もなくグロいところなんかも1990年版だからこその持ち味ですよね。他方、2012年版は全体的には薄味なのですが、私の好みにぐさぐさくるポイントが多かったです(掌の銃創のくだりなんかは、安っぽいなぁとか思いつつ悶えてしまいました)。あと何度も言いますが、鬼嫁がすごくよかった

非常に難しい勝負だったということを前置きしつつ、私は1990年版に軍配を上げたいと思います。

トータル・リコール(1990)の勝利です!


10000カウント記念、新旧映画勝負(仮)第一弾開催のお知らせ

連日暑い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしですか。私は早くも夏バテ気味です。

なんと3日前、当ブログのカウンタが10000カウントを回っていました!
だからなんだと言われればなんでもないんですが、10000となると大台に乗った感があってうれしいです。遊びに来てくださっているみなさんに感謝です。これからもよろしくお願いします。

はしゃぎついでに、これまでとは少し趣向の違う企画をやります。
最近、リメイク作品やリブート作品が多いですよね。そこで、オリジナル作品とリメイク・リブート作品を様々な観点から比較してみようと思います。
題して、「新旧映画勝負(仮)」です。題して、と言っている割に(仮)です。かっこいい企画名募集です。


以下、詳細なルールです。思いついたらルールも追加していきます。

・通常のレビューではなく、項目をいくつかたてて、その項目について新旧作品を比較していく。(個別の通常のレビューも後日公開)
・比較する項目は、最低限「ストーリー」「登場人物」「総合」を含む。作品によって、その他の項目も追加する。
・リメイク(作品の作り直し)だけでなく、リブート(シリーズの仕切り直し)も対象。よって、ストーリーが違っていてもよい。
・シリーズ化されているものについては、シリーズで比較はしない。シリーズから1作品選んで、作品と作品の比較にする。

さしあたり、このルールでやっていこうと思います。


現時点での比較予定作品は、「トータル・リコール(1990)」vs「トータル・リコール(2012)」「惑星ソラリス」vs「ソラリス」です。あと、バートン版バットマンとノーラン版バットマンを比較したいのですが、どの作品とどの作品を比較しようか検討中です。

ということで、企画名の候補と比較作品の候補がありましたら、ぜひコメントで教えてください!よろしくお願いします。


リンカーン感想(ネタバレ)

licoln

原題:Lincoln
製作年:2012年
製作国:アメリカ
上映時間:150分
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:トニー・クシュナー
原作:ドリス・カーンズ・グッドウィン
製作総指揮:ダニエル・ルピ 、ジェフ・スコール 、ジョナサン・キング
製作:スティーヴン・スピルバーグ 、キャスリーン・ケネディ
撮影:ヤヌス・カミンスキー
プロダクション・デザイン:リック・カーター
音楽:ジョン・ウィリアムズ
編集:マイケル・カーン
衣裳デザイン:ジョアンナ・ジョンストン
キャスト:ダニエル・デイ=ルイス、サリー・フィールド、デヴィッド・ストラザーン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ジェームズ・スペイダー、ハル・ホルブルック、トミー・リー・ジョーンズ

あらすじ
貧しい家に生まれ育ち、ほとんど学校にも通えない少年時代を送ったリンカーンだが、努力と独学で身を立て大統領の座にまでのぼりつめる。しかし権力の座に安住することなく奴隷解放運動を推し進めたリンカーンは、一方でその運動が引き起こた南北戦争で国が2つに割れるという未曾有の危機にも直面していく。(映画.comより)


68点

公開からかなり時間が経ってしまいましたが、「リンカーン」感想です。
名作級とは言えませんが、かなりいい作品でした。久しぶりに劇場で泣きました。

本作は、アメリカでもっとも愛されている大統領リンカーンを描いています。しかし、彼の人生、或いは政治家人生の全てを描いているわけではありません。本作が焦点をあてているのは、合衆国憲法の修正13条成立の時期のみです。映画的には超おいしいはずの「人民の、人民による、人民のための…」の演説シーン(ダニエル・デイ=ルイスのリンカーンが完璧なので、最高においしかったはずなんです!)がなかったり、南北戦争のいきさつや奴隷解放宣言なんかもばっさりカットされており、リンカーンが2期目の大統領選に当選したところから物語ははじまります。これはかなりいい選択だったと思います。修正13条成立にのみ焦点をあてることで、かなり濃いドラマに仕上がっていました。

また、全体として多くを語り過ぎない演出が多かったです。リンカーン自身が、たとえ話を駆使した長話をぶちあげるので(作中でもちょっと不興をかってましたよねw)、さらに撮り方まで説明的だとくどくなってしまいます。その意味で、この寡黙な演出はよかったです。ごてごて演出しないことで粋な味を出しているシーンもたくさんありました。
例えば、ゲティスバーグ演説の登場のさせ方は素晴らしかったです。ゲティスバーグ演説はリンカーンを語る上では欠かせない演説ですが、これをリンカーン本人にはやらせないのです。戦地に向かう北軍の黒人兵士とリンカーンの対話のシーンで、この黒人兵士に語らせるんですね。「人民の、人民による…」と言いながら戦地に赴く黒人兵士をリンカーンがみつめる演出が粋でした!
白眉は修正13条成立の瞬間です。ぎりぎりまで成立するのかハラハラさせておいて(可決するのはわかっているのにハラハラさせるあたりもうまいですよね)、決定的な瞬間は騒然とする議会から離れ、鐘の音が鳴り響き風が吹き込む中、窓辺に静かに佇むリンカーンのシーンに切り替わります。最高に粋な引きの演出でした。

そして、本作の最高に素晴らしいポイントは役者たちの演技です。
なんといっても、主演のダニエル・デイ=ルイス!!完璧にリンカーンでしたね!
リンカーン本人
こちらが本物のリンカーン

ダニエルリンカーン
こちらがダニエル・デイ=ルイス演じるリンカーン

まるで本物のリンカーンがそこにいるようでした。単純に姿が似ているのもさることながら、スクリーンからも伝わるほどのカリスマ性や、聡明にして茶目っ気たっぷりで、人懐っこく誰からも愛される人格者というリンカーンのイメージを見事に体現していました。
普段は物静かで、でも話し出すと巧みでおもしろい例え話を駆使して長々と楽しげに話すリンカーンが、珍しく声を荒げて奴隷制廃止の重要性を説くシーンは秀逸でしたね。このシーンが情熱と説得力をもって心に迫ってくるのは、ダニエル・デイ=ルイスの力によるところが大きいと思います。

脇を固める俳優陣も素晴らしかったですよ。私は、デヴィッド・ストラザーンとトミー・リー・ジョーンズが特によかったと思います。
デヴィット・ストラザーンは、国務長官ウィリアム・スワードを演じていたのですが、偉大な人物のデキる右腕感がよくでていました。修正案を通すためにあれこれと画策する姿は、リンカーンと彼の信念を心から信じていることが伝わってきてよかったです。
トミー・リー・ジョーンズは完璧にハマってましたね!奴隷解放急進派のタデウス・スティーブンスを演じています。頑固で、皮肉屋で、自分の主張を決して曲げない、劇薬みたいなこの男を演じることができるのはトミー・リー・ジョーンズだけだと思います。修正13条が可決され、大変な騒ぎになっている議会から、スティーブンスが修正13条の原本を借りて(「折るけどちゃんと返すから」というセリフも妙にかわいくてよかったです)、杖をついて一人静かによぼよぼと出ていくところは、うしろ姿で全てを物語っている素晴らしいシーンでした。


ストーリーもよかったですね。
リンカーンの信条がわざとらしくなく丁寧に描かれており、民主主義の価値を改めて考えさせられました。あの時代、アメリカでさえ自由と平等は自明のものではなかったのですね。「黒人や女性にも参政権を与えるのか?」という演説に議会にいる人々がざわめくシーンを見て、現代とは全く異なる価値観に驚かされました。それだけに、リンカーンの「はじまりは全て等しかった」というセリフが重みをもちます。
スティーブンスのエピソードは涙なしには観れませんでした。スティーブンスがなぜ奴隷解放に執着し、妥協できないのか、そして、なぜ妥協するに至ったのか、どれも理由は一つなのですが、それが明らかになるシーンを終盤に持ってくるあたり、にくいですよね。

ただ、ストーリーの運びはやや中途半端なところも多かったです。
特に、多くの人が突っ込みを入れたであろう、リンカーンと息子のロバートの対立がうやむやのままに終わってしまったのは、どうしてももやもやしてしまいますよね。また、ラストもなんとなくすっきりしませんでした。ストーリーの運びとは少し違う話なのですが、リンカーンがやはり手袋をつけずにウィリアムに返し、暗殺の劇場に向かう後ろ姿のシーンで終わった方が座りがよかったと思います。その後、暗殺のシーンも入れずに、リンカーンの遺体を家族達が囲み、リンカーンの演説を回想シーン的に入れて終わり、というのは蛇足に感じました。
もちろんリンカーン史にリンカーンの暗殺が欠かせないのはわかりますが、それなら暗殺シーンを入れた方がよかったのではないでしょうか。暗殺シーンを入れないというのは、いくらなんでも引きすぎです。その他の引きのシーンが引きの演出として成立しているのは、リンカーンの視点を入れているからです。ラストのリンカーン暗殺以降は誰の視点で描かれているのかよくわからず、少し散漫になってしまっていました。


ダニエル・デイ=ルイスのリンカーンぶりを見るだけでも価値のある作品です。
民主主義の理念や価値を考えるきっかけにもなると思います。ちょっと長い作品ですが、興味のある方はぜひ。おすすめですよ!




追記:Eveさんが運営していらっしゃるブログ「The Jones Gazette」のリンカーンカテゴリの記事が素晴らしかったので、紹介させていただきます。
「The Jones Gazette」ではトミー・リー・ジョーンズ氏の最新情報が紹介されています。Eveさんのトミー愛が炸裂する素敵なブログです。
その中のリンカーンカテゴリは21の記事からなっています。トミー関連記事はもちろんのこと、インタビュー動画やキャラクターとキャストの比較画像などの記事もあり、情報満載です。ぜひみなさんもご覧になってください。

「The Jones Gazette」のリンカーンカテゴリはこちらから
「The Jones Gazette」はこちらから

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ぞるたん

Author:ぞるたん
映画が好きです。
映画歴は短いので、旧作の知識はあまりありません。おすすめ映画ありましたら、ぜひ教えてください!

映画もブログも超初心者ですが、どうぞよろしくお願いします。

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